衛星通信ではどんな周波数を使用しているのでしょうか? インマルサットで調べてみました。
- Lバンド:
- Inmarsatは、Lバンド(1~2 GHz)を広く使用しています。この周波数帯域は、安定した通信を提供し、雨や雲の影響を受けにくい特性があります。主に船舶通信や陸上移動体通信(BGANなど)に利用されています。
- Cバンド:
- 一部のInmarsatサービスでは、Cバンド(4~8 GHz)も使用されています。これは主に固定衛星通信サービスにおいて、特に企業向けの通信ネットワークなどに利用されています。
- Kaバンド:
- Kaバンド(26.5~40 GHz)は、Inmarsatの一部のブロードバンドサービスにおいて使用されています。この周波数帯域は、高速で大容量のデータ通信に適しています。例として、Global Xpress (GX)サービスがこれに該当します。
Lバンドはスマホでも良く使われている周波数帯域で、これが最近の衛星ースマホ直接通信につながる訳ですが(その話はまだ今度)、以前の記事のBGAN(最大850kbps)やIsatPhone2で利用されています。
一方Kaバンドはスマホで言えば主にハイエンド機種に搭載されているミリ波の帯域で、かなりのビームですね! このビームを発射可能な第五世代インマルサット衛星(2020年9月現在では4機)を利用して数Mbpsのサービス(Global Xpress)を提供しているようです。ちなみにLバンドのBGANをサポートしている衛星はインマルサット第四世代衛星との事。Global Xpressに関してはJSATの発表を参考にしてください。
ちなみにイリジウムもLバンドを使用しているとの事(IsatPhone2とはオペレーターが異なるので違う周波数のはず)