衛星通信 伸びると予想される業界・分野について

HAPS (High Altitude Platform Station)

これまで衛星通信についてアップしてきましたが、GEO(3.5万キロ)、LEO(数百~2000キロ)は地上からの距離が遠いため遅延が気になるところです。ここに着目して(それだけではないと思いますが)低遅延の通信サービスを目指すべく実験等が進められているのが所謂 HAPS(High Altitude Platform Station) です。高度約20kmの成層圏では比較的気流なども安定しており、この成層圏を飛ぶ飛行船や航空機などに通信機能を持たせています。

飛行船?航空機? 気になりますよね? どんなものなのか? 衛星のように半永久的に浮かんでいる訳ではないので動力が必要であるし、そのためにも地上等に一定期間の内に戻ってきて動力源を補充したりする必要があります。また飛行物体そのものにソーラーパネルをつけるものもあるようです。GoogleでHAPSと引いてみるとそれらしき写真がありますね。

(Softbank R&D のHPより引用)

これは航空機のイメージですが、よくアメリカなどで宣伝用広告の旗みたいなのを吊り下げて飛んでいる飛行船型のような飛行物体もあるようです。このような飛行物体を地上波ネットワークでカバーしきれない災害地や海、航空機、山間部などへ向けて通信サービスを実現するために当該地域を飛行する、という訳ですね。

この分野Softbankが以前より力を入れて研究開発と商用化に向けて尽力しているようです。Softbank の場合、機体の大きさは78mと大型のため直径200km のエリアをカバーできるようです(ソフトバンクのHAPSについて)Softbankは無人航空機メーカーのAeroVironment(NASDAQ: AVAV)とHAPSモバイル社を2017年12月に設立しましたが(Softbank 90%, AeroVironment 10%) 、2023年10月に親会社のソフトバンクに吸収合併されています)

一方NTTドコモも2023年12月にHAPSに向けての研究開発のアナウンスをしました。NTTドコモ、JSAT、Space Compassが参加して様々なユースケースを前提にPoC (Proof of Concept) を進める模様です(下記、NTTジャーナルより抜粋)Space Compass社はNTTドコモとJSATが

HAPS の成功のキー要素は何でしょうか? 衛星と違って地上には降りてこれる物体をつかった通信装置なので、メンテナンスや機能のアップデートが容易など、LEO を前提とした通信衛星システムには無い利点もあるでしょう。恐らく必要な投資額もLEOで衛星コンステレーションを組むよりかは安く済みはず!? ただ飛行物体なので重たい装置を搭載すれば飛行時間も限られてくるし(重いのでエネルギーが必要)簡易な周波数変換装置のみの動作(この場合は地上の基地局からの信号をフィーダーで地球局からHAPSに飛ばし、周波数変換をして端末側に送出する)と、最近のO-RAN準拠でO-DU、O-RUをHAPSに搭載してHAPSからの電波のビームを制御する考えのどちらを取るかは各々の利点欠点を熟慮しながら決めてゆくことになるのだろうと推測します(NTT技術ジャーナルに詳しく書かれています)

GEOに比較すると通信速度が速い、遅延も少ない、LEOの衛星は一か所に留まっていることは出来ないのに比べてHAPSは可能など、良いことづくめでしょうか・・・? この分野のリーダー的な会社名が数社出てきましたが、誰が5年後に大きな成長をすることになるのか!? それを見極めるのは貴方です!

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