キャリアデザインという言葉を ご存知でしょうか?
転職する際は、キャリアデザインを イメージすることを強くお勧めします!
キャリアデザインは転職の道しるべになり、また転職先企業の荒波に揉まれて 年収アップを図る際にも羅針盤と なってくれる大切なものです。
CONTENTS
はじめに(どうして転職したいの?)
貴方が転職したいな〜と思った理由は何でしょうか?
もしかしたら新しい会社で何かをしたいということではなく、もうこの会社辞めたいな〜と思っただけかもしれません。
理由は様々だと思いますが、そこには必ず何かの「ギャップ」が存在していると思います。貴方が無意識に感じているその何か。
この「何か」に気づき解決しないことには、転職をして新しい会社に行ってもまた同じことが発生するかもしれません。
この記事では、初めての転職で年収1000万円を実現し、その後社内の荒波を乗り越え年収アップ、再度転職をし新天地で更にキャリアを気づいて年収5000万円に到達した私、田中守がその「何か」に気づいて転職を成功・その後のキャリアアップで年収を上げる為のヒントについて書いてみたいと思います。
キャリアデザインとは?
貴方が意識的にせよ無意識にせよ感じていた「何か」。その背景にあるのが貴方がイメージする理想です。
自分が何をしていると幸せに感じるのか?どういう状態(在り方)であればやる気が出るのか?まず、そこを考えてみてください。
そう、それこそが「キャリアデザイン」の始まりです。
下記、WiKiの内容およびグロービス経営大学院における記事も参考にしてください。
キャリアデザインとは:「キャリア」とは、単なる職歴・経歴だけではなく、仕事への憧れやこだわり、その仕事を通じて実現できる生活水準などを含んだ、生涯にわたるライフスタイルのプロセスを指す。どういうプロセスを描き、何を実現したいかを明確にするのがキャリア・デザインの役割となる。
グロービス経営大学院 MBA用語 キャリアデザイン(参考)
一番重要な部分ですので、貴方のイメージを膨らませる為に例をあげてみます。
- 特定の職務が好きでとにかくそれだけをやりたい!(プログラマー、デザイナー、ファイナンス、営業、他)
- 職種にはこだわらないけれども、とにかくグローバルな仕事がしたい!
- とにかく、○○に関わる仕事をしていたい!
- とにかく給与・年収が重要だ!
- 職場環境こそが重要で、快適な環境・仲間と仕事がしたい
- 満員電車での通勤なぞとんでもない、私はQOL (Quality Of Life)こそが重要だ!
- とにかく引きこもりで仕事がしたい(笑)
そう、「理想」は人によって様々ですし、いろんな項目の組み合わせである場合が多いでしょう。
貴方が今置かれている「現在地」と理想が実現された「将来地点」。かなりの「ギャップ」がありますよね、きっと。
それでいいです。普通は皆んなそんなんです。3年後の自分はどうなりたい(在りたい)のか?5年後は?10年後は?
時間軸も入れて考えてみましょう。その将来を実現させるための「プロセス」を考えこること、それこそが「キャリアデザイン」です。
どういう仕事(中身、対象)をしたいのか、どういう仲間と働きたいのか(優秀な人と一緒に等)、仕事を通じて結局何を実現したいのか(家族や友人などと楽しく過ごせる程度の財を稼ぎたい、海外に行って視野を広げたいなど)、ここは是非時間をかけてゆっくりと考えてみてください。
転職におけるキャリアデザインの重要性
キャリアデザインを意識することで、転職をする必要があるのか無いのか?、転職をする場合はどのような所を探せば良いのか?が分かってくると思います。
転職サイト・転職エージェントを紹介するサイトは数多く在りますが、「そもそも何故転職するのか?」「転職する際に何を考えなければならないのか?」等について示唆する記事はあまり見かけません。
世の中、大切なことは中々表面には現れて来ないということでしょうか? 愚痴はさておき、私の場合を例にして転職をする前にキャリアデザインで考えたことを挙げると、、、、
- 仕事の成果が正しく給与に反映される(実力がある者の方が給料が高い)
- 辛くてもいいのでエキサイティングな仕事がしたい!
- リーダーになる(小学校の頃から学級委員をやるなど、リーダーシップを取ることが好きだった)
- 頑張るほどお給料が上がるチャンスがある
などが当時のイメージでした。お金に関することが多いですが、大学を卒業後就職して10年目、当時年収で約700万程度でした。大学が技術系の学部だったので、友人には金融系とかは多くはいませんでしたが、銀行や証券会社の給与は1000万円を軽く超えていたと思われ、自分も転職を機に年収を上げたいと漠然と思っていたのです(具体的に1000万以上だとは強くは考えていませんでしたが)。
結局何が言いたいのかといえば、不平不満、それだけを理由に転職をするのではなく(動機を明確にするのは良いこと!)、キャリアデザインまで考えておくことで、人生の指針(特に仕事に関して)を持ち、それらを軸に転職を考えた方が良い、ということです。
転職におけるキャリアデザインの相談
転職業界界隈のあるある、の1つにジョブ・ホッパーがあります。何社も転職を繰り返す人の事ですね。よく相談を受けるのですが、「やりたいことが出来ない」「自分の能力が生かせない」様々な理由で、転職を繰り返します。
こういった方々には、キャリアデザインを考えてイメージしておくことを勧めています。少し立ち止まって考えてみましょう。
- 結局、自分はどの様な人生を送りたいのか?
- 5年後、10年後の自分(在りたい姿)をイメージ出来ているか?
- その為には今、どこで(どんな企業で)、何をやるべきなのか?
とにかく稼げるようになりたい!でも良いと思います。その場合はそれなりの戦略が必要です。高給で有名な企業に転職し、そこで是が非でも昇進するように頑張る!、或いは業界そのものが伸びる分野を選んで転職し、最先端の技術やビジネスを習得し、自分の価値へとつなげてゆく、等々です。
自分はリーダーやマネージメントには興味がない、コードを書くエンジニアとしてスキルを極限まで極めてみたい、ということであればエンジニアリングをリスペクト(大切にする)する会社を選ぶ必要があります。
海外勤務や海外出張(海外での仕事)が多い企業で働きたい!のであれば、そういう企業を慎重に選ぶ必要がありますし、また数年先の成りたい自分をイメージした上で企業の選択をする必要もあります。
何も1つの会社で貴方のキャリアデザインを全て実現するプランでなくても構わないのです。転職におけるキャリアデザインで重要なことは、
- 目的意識(数年後に成りたい(在りたい)自分)を持って転職先を決める
- 日々の業務に埋没せず、たまに自分のキャリアデザインを振り返り、行動の指針にする
キャリアデザインの設計方法
転職においてキャリアデザインが重要なのは分かった。では、キャリアデザインは具体的にどう進めて行けば良いのでしょうか?
自分のベースを見つめ直す
これは広義の意味で自分の中にある「価値観」を再認識することです。
仕事をしている社会人には「仕事観」があると思いますが、まずは仕事観を導いているベースにある貴方の「価値観」を再認識しましょう。
例えば、過去どういう時に「幸せに感じた」「感動した」「頑張ることが出来た」逆に「イライラした」「物凄く嫌だった」などを思い起こしてみましょう。
そこには、仕事上の得手不得手というレベルではない、貴方自身そのものの人間としての基本的な感じ方・考え方のベースがあると思います。
昔から仲間でワイワイやるのが好きだった(あまり好きではなかった)、とにかく一人で深掘り(熱中)するのが好きだった、他人の手助けをするのが好きだった、、、などという貴方の人間としてのベースから、チームワークの仕事が好き(好きでない)、一人で研究開発に突き進みたい、自分より他人が幸せになるのが好き(サポートしたい)などのより日常的で具体的な貴方の志向が見えてくると思います。
それら貴方のベースを意識しながら、今の会社や生活を振り返ってみましょう。職種や仕事内容、働き方などについてより具体的に自分の志向が見えてくると思います。
未来の自分をイメージする
自分のベースとして何を欲しているのか? どういう在り方を欲しているのか? が見えてきたら、より具体的に将来どうなっていたいのか?を考えます。
どういうライフスタイルを実現したいのか?どういう働き方をしたいのか? ここでは、物欲的なことでも良いのでより具体的にイメージしましょう。
例えば、年収はこれくらい実現したい、家を持ちたい、家族や友人との関係、趣味における何かのゴール、等々です。仕事に関することだけでなく、貴方を取り巻く全てに関して「どうなりたいか?」「どう在りたいか?」をイメージしてください。
キャリアをデザインするという言葉からは、どうしても仕事上に関することに絞って考えてしまいがちですが、それでは本質を得ていません。仕事は人生の一部。大げさに言えば貴方の人生のグランドデザインを考えるつもりで良いのです!
時間軸を考える
次に時間軸で考えてみましょう。
今の自分の「現在地」を把握した時に「3年後はこう在りたい」「5年後は?」「10年後は?」というイメージです。
もしくは20代の方であれば、「30代では?」「40代では?」「50代では?」と考えてみるのも良いです。
そんな先のことなんて分からない!という方も多いでしょう。大丈夫です。ざっくりで良いですし、キャリアデザインは数年で一度立ち止まって見直すことも必要だからです。
それまでの経験知から数年後の自分のキャリアデザインは大きく変わっているかもしれません。。。
アクションプランを考える
自分の「現在地」と「未来のイメージ」を把握出来たら、今後はそのギャップを埋めるための手段について考えてみましょう。
勿論これは「将来像」「将来実現したいこと」によって様々です。
自分のスキルや経験が足りないのであれば、そのスキル・経験を身につけるにはどうすべきか?を考える必要があります。
その手段が「職種を変えること」「職場を変えること」「会社を変えること」「業界を変えること」などによって、転職するか否か、転職する場合にどのような会社に進むべきなのか?が見えてくると思います。
今の会社でもそのスキルや経験を身につける手段があるとするならば、貪欲にそれを求めてゆきましょう。部署の移動や、新しいプロジェクトを立ち上げても良いかもしれません。
給与や年収アップなどに差がある場合は、今の会社の昇給イメージで実現するには長い年月が必要と思えば転職を検討する必要があるでしょう。
転職エージェント(第三者)への相談
自分のキャリアデザインがイメージ出来て、且つ転職がその実現手段だと考える場合はいよいよ転職活動となります。
転職サイトや転職エージェントを使って、自分の「なりたい」「在りたい」を実現するためのキャリアデザインを意識して転職活動を進めましょう。
特に転職エージェントには自分のキャリアデザインをシェアし、それらを職務経歴書に落としこむ方法や、自分のキャリアデザインに沿った会社や職種などについて相談をしてみてください。
転職エージェントは過去に多くのキャリア形成に悩む転職者の相談を受けていますので、似たようなケースを参考にしたり的確なアドバイスを貰えるでしょう(キャリアデザインについて親身になって聞いてくれない転職エージェントは長居せずに他の転職エージェントに変えましょう)
転職におけるキャリアデザイン まとめ
いかがでしたでしょうか? ただ、今の会社を辞めたい!ということだけで転職活動をするのと、キャリアデザインを意識して転職活動することの大きな違いについて理解いただけたと思います。
キャリアデザインをしっかりとイメージしていれば、転職をしてもネガティブな要素は感じる必要もないですし、むしろポジティブに捉えることが出来ます。
貴方がキャリアデザインを意識して転職活動を進められ、理想の貴方に一歩近づく成功する転職をされることを祈っております。