20代の方で外資系企業への転職について 悩んでいる方向けの記事です。 学卒でそのまま外資系企業に就職するのがベストなのか? それとも2−3年日本企業でスキルを身につけてからの方が 良いのか? 20代の外資系企業への転職のタイミングについて 本記事を参考にしてみてください。
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20代の外資系転職 新卒で外資系企業へ就職する
現在(令和2年)の大学生が希望する就職先リストを調べてみました。キャリタス就活2021 人気企業ランキング
上位は保険会社、総合商事、航空・鉄道・自動車系、コンサル系などが占めています。ものづくりのの会社があまり見当たらないのが個人的には寂しいところですが、それはさておき、外資系企業は83位のGoogleまで一社も見当たりません。
直接今の学生と話す機会は殆どありませんが(今度、機会を作ってみようと思います)、外資系企業への転職希望者がいないというよりは、その絶対数が少ないのかと想像します。
ここでは新卒で外資系企業に転職する場合のキャリアについて考えてみたいと思います(メリット・デメリットという表記は使うのを辞めました。それは生き方の問題であり、どの道を選んでも+ーの点は出てきます)
新卒で外資系に転職する場合のキャリアデザイン
学卒(新卒)を採用する外資系企業はそもそもあまり多くはないと思いますが、それでもゼロではありません。私の周りでもその様な方はいます。時代がバレますが、Motorola(モトローラ)などです。通信業界以外にも、医療系や製造系などでもあるかもしれません。
外資系企業では、新卒者を時間をかけて教育するという発想はあまりありません。ということは実戦で学んでゆくということです。モトローラの場合は無線通信技術や、組み込み系の技術といったところでしょうか?
この「実戦で学ぶ」という部分をどう考えるか? で学卒(新卒)で外資系企業に転職するか否かの判断の1つになると思います。
一般的に日本における外資系企業の立場というのは、物を売る立場ですので、「実戦的な学び」は基本「売り込む」という仕事の中で身に付ける事になるでしょう。自分が日本のお客さんに売り込む製品・ソリューション・技術を必死になって勉強する、そういった中で「実戦的な学び」が積み重なってゆきます。
ビジネス系ではなくエンジニアリング系を目指す方の場合は、より厳しくなります。「実戦的な学び」をしている時間的猶予もあまりなく、顧客からはバグ解析等の依頼がひっきりなしに来て、実力がない学卒(新卒)は淘汰されるかもしれません。エンジニアリングの場合は大学の専攻が仕事に生かされる様なパターンが外資系企業に学卒(新卒)で就職するにあたり良いと思います。
新卒で外資系に転職する場合 インターンからそのまま
学卒(新卒)で外資系企業に就職するパターンとして良く聞くのが、学生時代にインターンとしてその外資系企業で働いたり、或いは大学の研究室がその外資系企業と共同研究している場合などです。
特に後者の場合は、その外資系が興味を持っている(または必要とする)技術の研究をしている訳ですから、外資系企業の側からすると「ドンピシャ」であり採用の候補になるでしょう。
大学あるいは大学院での研究活動という、ある程度の時間の中で外資系企業も候補学生の人となりを見定める事が可能です。声がかかった場合は良い就職先の候補の1つとして検討されることをお勧めします。
外資系企業そのもののリスクとチャンスについては本サイトのカテゴリーを参考にされて下さい。
20代の外資系転職 日系企業で2-3年経験を積んだ後に外資系企業に転職する
学卒(新卒)で外資系に転職した場合は、「実戦的な学び」がポイントでした。では、日系企業に就職した場合はどうでしょうか?勿論就職した企業にもよりますが、物作りやソリューション・サービスを作る側の場合、1−2年でそのキーマンとして活躍することは簡単なことではないでしょう。外資系企業に転職後すぐに活躍できるレベルの知識や経験を積むには2-3年は少し短いかもしれません。
キャリタス就活2021 人気企業ランキング の上位企業に金融・保険・コンサルなどが多い様ですが、これは一流企業であること、高給が期待されること等々が背景にあるかと想像します。
金融・保険・コンサルなどの業界にも外資系企業は多くありますが、学卒(新卒)後、日系企業で2-3年修行した?年齢25-26歳の担当者が、外資系で腕を振るうバリバリの30代の方を差し置いて活躍しているというイメージはあまり持てません。チームの一員としてここでも「実戦的な学び」が必要になると思われます。
そういう意味では、学卒(新卒)から外資系企業に就職した人の方がこの時点(2-3年後)では有利とも言えるでしょう。ただ、日系企業で2-3年みっちりと仕事をすると良い場合もあります。
それは物やサービスを作る会社の場合です。外資系企業の日本店の仕事では「開発業務」を行うことは非常に稀です。「開発」をするのはお客様(日系企業)であり、そのお客様に部品・製品・技術・ソリューションなどを売るのが外資系企業です。
学卒(新卒)の場合に就職した外資系企業で「実戦的な学び」が重要と書きましたが、日系企業に就職して実際に「開発業務」に携わる事から得られる「実戦的な学び」は比べ物にならないくらい貴重なものです。
そしてそれらの学びが就職後2-3年で十分得られるのか?というと私自身の経験や現在の日系企業を見ていると、もう少し時間がかかるように感じます。「何かをしたい」「何かを得たい」と思って就職した日系企業なんですから、とことん没入して外資系企業で即戦力になれるだけの知識と経験を身に付けたいものです。
いつ外資系企業に転職するのが良いのか?という問いに対する、学卒(新卒)後2−3年は私のお勧めではありません。
20代の外資系転職 日系企業で5-6年経験を積みリーダーとして更なる高みを求めて外資系企業に転職する
学卒(新卒)で日系企業に就職して5-6年の経験を積んだ頃というは20代も最後の方かと思います。会社の中でもチームの中で重要な役割を担った仕事をしている事でしょう。
もしかしたらそういった重要な業務の中で外資系企業との関わりを持っているかもしれません(外資系企業の顧客・パートナーを探る、も参照していただくと良いです)
ある分野に関しては、誰よりも良く知っている、xxに関しては誰にも負けないと自負している、周りからも信頼され大切な仕事を任される、出来る人はそんな状況かと思います。
そういう状況でなんで外資系に転職するの?と思われる方も多くいるでしょう。私の場合は日系企業で10年目に突入した32歳で初めて転職したのですが、転職後になって思うことはもう少し早い方がよかったかも?ということです。
チームのリーダとして評価されている、チーム内の重要な仕事を任されている、そんな20代後半で貴方がもし何らかのきっかけで外資系への転職を考える事があるのであれば、少なくとも検討はしてみてください。
「外資系企業に転職しても自分は通用するのか?」を考えることは良いことです。客観的に自分を見るのです。恐らく業務に忙殺されているであろうこの世代で、自分を俯瞰して見るという事の重要性を私は転職後に気がつきました。
20代でいつ外資系企業に転職するのがベターなのか?という問いに関する私の答えは、この就職後5-6年後、仕事も一番油が乗ったタイミングです!
少し矛盾しているかもしれませんが、充実した20代最後の会社生活を過ごしている貴方にお勧めするのは、さらに高みを目指してみませんか?という事です。
恐らく貴方は気づいていないだけではないですか?貴方のそのスキルと実行力、仕事力に対して外資系ではもっと多くの報酬を用意しているのです!
もちろんリスクはゼロではありません。本サイトの「外資系のリスクとチャンス」も参考にしてください。まずは、自分の業界・分野でどの様な外資系企業があるのか? エージェントに登録すると情報が入ってくるので、それを検討するだけでも自分を客観的に見れ、また業界を熟知するのにも役立ちます。
20代の外資系転職 エージェントの登録
20代でいつ外資系企業に転職するのが良いのかと悩んでいる皆さん、まずは外資系に強い転職エージェントに登録するのがお勧めです。もちろん無料ですし、通常のエージェントではなく外資系企業に強いエージェントを選ぶことにより、貴方のスキルと経験が活かせる業界・分野の外資系企業に出会える確率が上がります。
私がお勧めする外資系に強いエージェントは下記の二つです。まずはどちらか、あるいは両方に登録をしましょう。
- 外資系に最も強い!(イギリス・ドイツ・アジア8ヶ国語に拠点を持ち、グローバルな転職の実績を積み上げています! JAC Recruitment
- 転職成功実績No1の リクルートエージェント転職支援サービス