外資系のリスクとチャンス

外資系転職 定年・退職金・年金


外資系企業には退職金がないから転職したくない!
そんな声を良く聞きます。
関連して定年や年金などについての
質問も多くあるでしょう。
ここでは背景にある外資系での報酬に関する
考え方なども含めて紹介したいと思います。
貴方はどちらを選びますか?

CONTENTS

外資系企業は退職金制度がない?(外資系企業への転職で考えておく事)


ほとんどの外資系企業では所謂退職金制度というのは無いケースが多いと思います。そもそも日系企業でも「終身雇用」に基づく「退職金制度」が前提であると思いますが、その「終身雇用」自体が揺らいでいる状況なのは皆さんのご理解の通りです。

外資系企業では、今(或いは近未来に)必要なタレント(人材)を募集し、明確なゴール(KPI)を設定し業績に貢献してもらいます。「終身雇用」とは対極の「今の活躍に対して報酬を与える」という発想なのです。この背景から通常は日系企業よりも外資系企業の方が報酬(年収)が高い場合がほとんどです。

また外資系企業ではその会社でスキルを身に付け更にステップアップをして他の外資系に転職することも当たり前。この前提からしても、「退職金制度」がそもそもなじまないのが良く分かると思います。

貴方は、不確実な「終身雇用」に基づく「退職金制度」と、「退職金制度」はないけれでも高額な報酬を狙える外資系企業と、どちらを選びますか?

外資系企業への転職と年金(退職金制度の代わり?)

最近では外資系企業の日本店でも、「確定拠出年金」に対応するところが出てきています。「確定拠出年金」とは、企業または個人、或いは企業と社員が折半で定年後に向けて積み立てをする様なものですね。

その積立金を運用することが可能であり、運用結果によって定年後の受け取り金額も変わってきます(書いているときに、自分の確定拠出年金は何も運用していないことを思い出しました。そろそろハイリスク・ハイリターンのファンドなどへの分散投資も考えたいと思います)

「確定拠出年金」は、「退職金制度」のある日系企業でも実施しているところもあるので、外資系企業における「退職金制度」の代わりとまでは言い切れませんが、通常認識されている「外資系企業では退職金も全くない」を少しでもリスクを下げる方向で考えられるものだと思います。

外資系企業への転職と退職金、年金の考え方

私も30代前半で外資系企業に最初に転職した際には、退職金制度の事なども微塵も考えませんでした。今は歳もとって?少しは考えるようになりましたが、それよりも社会全体の流れのインパクトの方が大きいと考えています。

ごく最近(令和2年3月末)、厚生労働省は企業に対して70歳まで働けるように配慮をするように、との通達を出しました。これは明らかに圧迫する年金運営の財源を確保する為、或いは破綻寸前?の年金システムを何とか維持するために、「皆さん、70歳までは働きましょう!年金受給はそれからですよ!」と言っている様なものです。

一方で現実的な感覚として、60歳で定年というのも現代では早すぎる年齢だと思われます。年金は65歳から給付になってきていますし、人生100年時代と言われてきている世の中で、60歳で仕事をせずに完全に年金生活(を国が保証する)というのはあり得ないでしょう。

とは言え、多くの外資系(の日本店)では60歳を定年で考えるところも多いようです。年齢に関係なく外資系企で働き続けるには、それなりのポジションになる必要があります(例えば日本法令上の会社役員になれば、定年がなくなります)

企業から必要とされるスキルを持つことや人材(タレント)になること。そうすれば外資系企業からの需要はあります。年齢が上がり求められるポジションが高くなっても、それは言えると思います。私も心に留めて日々精進したいと思います。

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