皆さんは外資系企業の「パッケージ」という 言葉を聞いたことがあるでしょうか? 何かを包んでくれるのかな? 程度にしか想像していなかった私ですが これが大違いなのです(大汗!) パッケージを知るのと知らないのでは 貴方の外資系転職における戦略も 大きく変わってくるかもしれません、、、
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外資系企業におけるクビ(解雇・退職)とパッケージについて
「外資系企業におけるクビのリスク」でも言及しましたが、実力主義である外資系では度重なるKPI未達の場合などに退職勧奨する場合があります。つまり解雇です。
ただ日本の労務法では「クビ」(You are fired !)にするのは難しく、「自主退職」という形を取る(取らせる?)のが一般的です。この為の会社からの提案が「パッケージ」なのです。いわゆる「退職特別金」のイメージですね。
会社としては貴方という人材が不要になりました。つきましては退職特別金を積み上げるので、(自分の意志で)退職してくださいね! ということです。
「外資系転職 定年・退職金・年金」で書きましたが、通常外資系企業では退職金というものがありません。なので、「解雇」される時に提示される可能性のあるパッケージは是非とも獲得する事をお勧めします!
但し、このパッケージ(退職特別金)がいつも出るわけではないところが難しい部分です。なのでパッケージ額の相場を知り、交渉をするなどが必要な場合もあります。
ツワモノの場合、業績悪化の傾向にある外資系企業に転職し、パッケージ獲得を狙う人もいるとかいないとか?
外資系企業の退職勧奨時にパッケージをぶんどるツワモノ?
ここでは私が過去に実施聞いた話を例としてあげてみたいと思います。
A子さん:某IT系外資系勤務。年某は詳しく教えてはくれませんでしたが、年収1000万円 - 2000万円の間と想像してました。
A子さんは所謂 DINKS (Double Income No Kids)子供のいない共働きの夫婦だったので、生活は優雅で外資系のキャリアウーマンみたいな感じでした。
なので誰もA子さんが妊娠をして会社を辞めるなどとは夢にも思っていなかったのです。丁度、A子さんが退職の申し出をしようとした矢先、会社にリストラの噂が流れます。
どうやら今回退職希望すると1000万円のパッケージが出るらしいぞ! これを聞いたA子さんは利用しない手はないと思いました(当然でしょう)
通常通りの自主退職(自己都合:妊娠ですので自己都合になります)であれば、退職金などは出ません。そこにタイミングよりリストラに伴うパッケージ(しかも1000万円!)というラッキーなプレゼント。
A子さんのお腹がまだ目立たない月日だったのも幸運しました。ほんと、ツワモノですね。
B男君:彼は外資系の通信会社に勤務した経験があり、その会社の日本からの撤退にあたり、パッケージをもらったことがあったそうです。一度パッケージの旨味を知ってしまったのです。
B男君は、次の転職先を検討する時に、「この会社ならパッケージ出るかな?」と考えたそうです。辞める時に提示されるパッケージを前提に転職をする、というのもどうかと思いますが、まぁ考え方は個人の自由ですからね。
その後B男君がどうなったのかは知りませんが、外資系のパッケージを知っているのと、知らないのでは手にする金額という意味では雲泥の差が出てしまう可能性はあります。
外資系企業におけるリストラ(解雇・退職)とパッケージについて
KPI未達という、ある意味責任が自分にある場合以外にもパッケージが提示される可能性が大きい場合があります。それは「リストラ」です。
「リストラ」とはまさに会社都合による社員の解雇(退職勧奨)であり、この場合は大手を振ってパッケージの交渉をしましょう!最近では、弁護士が行う「退職代行サービス」もあるので、昨日まで顔を合わせていた会社の人事や上司とお金の交渉するなんて嫌だなぁー、という方は是非検討してみてください。
「リストラ」の場合は会社の経営状態が悪く、経費を下げるのが目的の一つです。従って、KPIの未達云々というローパフォーマーもリスクが高い一方、高給取りである役職の高いポジションの方で、際立って活躍していない(が、それほど悪い訳でもない)人がターゲットになる場合もあるので(気になる方は)要注意です。
高給なポジションの方に対して、ある程度の金額のパッケージを支払ってもやめていただく、その方が当人が継続勤務した場合に支払う金額よりも安いと考えて会社はパッケージを積み上げるのです。
外資系転職 外資系企業におけるパッケージの相場
外資系企業のおける退職特別金扱いの「パッケージ」ですが、一般的な相場がないのが実情です。大体これくらい貰える、という目安が無い(まちまち)のです。
では、企業はどうやってその金額を決めるのでしょうか? それにはあるロジックが存在します。思いつくままに挙げてみましょう。企業側がどのようにパッケージ金額を計算しているのか?を知ることは、パッケージ額の交渉をする上で大変重要です。
- それまでの給与額(月給)
- 勤務年数
- 役職(タイトル)
- それまでのパフォーマンス(貢献度)
- 会社の財務状況
- 個別案件(交渉?)
これらの要素から提案金額が算出されることが多いはずですが、最終金額としては会社の経営状態を加味してパラメータ(掛け算)を付与します。なので、最悪ゼロになることもあるわけです!
一例として私の知人のケースでは、月給 x 勤続年数 という計算をしている会社がありました。例えば月給150万の方が勤続10年の場合は、150 x 10 = 1500万円のパッケージ額となります。
一般的に退職金のない外資系企業ですから、転職するだけで1500万円もらえるというのは確かに美味しい話です。もし、解雇から次の会社で働くまでに休みがない場合は、丸々儲け文になりますね!
そして、ここもポイントなのですがパッケージ提示というのは、「クビ(解雇)」「リストラ」といった会社都合で社員に「辞めてもらう」場合が多く、「辞めてもらう」こと自体の交渉も長引く場合があります。
ツワモノはその長引く交渉の中でパッケージ額の交渉も行います。そういったツワモノは外資系経験も長い方だと思いますが、交渉は「退職代行サービス」に任せて自分は自分にあった次の転職先を探すことに専念する、という方も多いようです。
外資系転職 企業におけるパッケージと交渉
外資系企業から退職勧奨された場合、どのように対応すれば良いでしょうか? まずは落ち着く事。納得いかない点もあるでしょう。でも感情的になってしまっては労使ともに良いことはありません。
会社都合の解雇の場合、例えば業績が振るわずやむを得ずリストラをする場合などには、パッケージが出る可能性があります。なので、まず退職勧奨された場合はその背景・理由を理解することから始めましょう。
外資系が長い方は、上述した会社側がパッケージ額を算出する方法を知っている場合も多いかと思います。パッケージを提示された場合は、ずばり計算方法を聞くのも手かと思います。顔見知り?の人事担当からの通知であれば、この方法がストレートで近道です。
外資系経験の浅い、その為パッケージそのものを知らない方は、退職にあたってお金が貰えてラッキー!と思うでしょう。でも、後になって「もっと貰っておけばよかった」などと後悔しないにしてください(そういう意味で私のサイトを訪れてこの記事を読んだ方はラッキーです)
何を隠そう私もパッケージという言葉を知りませんでした。私は退職勧奨を受けた経験はありませんが、パッケージを提案したことはあります(汗) 或いは知り合いが外資系企業を退職するときに、xx万円もらったよ!という話は良く聞きます。。。
外資系企業の退職 パッケージ相場や交渉などは退職代行サービスに任せましょう
日本人は強欲にお金に執着すること自体良くないイメージがありますね。強者は自分で会社と交渉するのも手です。ただ、あまり得意としない方やストレスを感じる方は退職代行サービスを利用しましょう。
ページ下部の「人気記事」にある「退職代行サービス」を利用するもよし、また新しい転職先を見つける為に「おすすめの外資系に強い転職エージェント」に登録をすることもおすすめします。